レシーブ

【初心者必見】卓球のダブルスのレシーブを徹底解説【練習法・ルールも】

池田亘通
池田亘通
こんにちは!全日本選手権に4度出場し、全日本ラージで2度優勝している池田亘通(いけだわたる)と申します!
現在は全国各地で講習会などのコーチ活動を行なっています。

この記事ではダブルスのレシーブについてわかりやすく徹底解説しますね!

卓球はダブルスを苦手としている選手が多いです。

特にレシーブ。
コースが決まっているにも関わらず、きれいにレシーブできる選手は少ないです。

今回は、そんなダブルスのレシーブについてルールから徹底解説していきます。

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【卓球のダブルス】レシーブのルール

ダブルスのレシーブは2本交代で行います。

その際、サーブはフォアクロスにしか来ないのでフォアで待つのが基本です。

Aさんが2本レシーブをしたら、次はAさんが2本サーブ。
そしてBさんが2本レシーブし・・・
というような流れでダブルスのレシーブは進んでいきます。

また、セット交代時にはレシーバーのチェンジがあります。

1セット目はCさんがAさんのサーブをレシーブしていた場合、2セット目にCさんはBさんのサーブをレシーブします。

セットごとにレシーブを受ける人が変わるので、奇数セット、偶数セットでそれぞれ同じ相手のレシーブをすることになります。

ですが最終の5セット目だけ、レシーバーが入れ替わるタイミングがあります。

それはどちらかの点数が5点目を迎えた時。

5点目を迎えた場合には、コートチェンジをしレシーバーのチェンジも行います。

初心者のうちは忘れやすいので注意しましょう、

ダブルスのレシーブで意識すべきこと4選

1.台の中に体をしっかりと入れる

ダブルスは基本的にショートサーブが来ることが多いです。その理由は、サーブのコースがわかっていて長いと打たれてしまうため。

なので基本的にはショートサーブを待ちましょう。ショートサーブのレシーブで大切なのが、台の中に体をしっかりと入れること。

手だけで打球しようとしても、レシーブは安定しません。

必ず台の中に体を入れてから(右足をボールの地点まで運んでから)打球することを心がけましょう。

2.ラケットは常に高い位置に置いておく

上述したように、ダブルスはショートサーブが来ることがほとんどです。なので、ラケットは常に高い位置に置いておきましょう。

トップ選手でもほとんどの場合はダブルスのレシーブ時には台の中にラケットを入れています。

それくらいラケットを高い位置に置いておくのは大切です。

ダブルスのレシーブでラケットを下げる場面は、下回転のロングサーブが来てそれに対してループドライブをする場面くらいでしょう。

確率が低いものを待つよりもまずは大半のサーブがレシーブできる構えでいることがポイントです。

3.打球後に戻ることを意識する

ダブルスのレシーブでありがちなのが、すぐに避けることを意識しすぎて動きながら打球をしてしまうこと。これは非常によくありません。

あくまで打球と戻りは別の動きと考えてください。

レシーブしながら動くことが身についてしまうと、安定してレシーブを成功させることは難しいです。

レシーブをしてから、次のパートナーのために動く。当たり前のようで見落としがちなポイントです。

4.どのような展開に持ち込みたいかを考えておく

レシーブは選択肢が豊富にあります。バック前にストップするのか、フォアにフリックするのか、はたまたチキータか・・・。

大切なのは、パートナーが次に打球するときにどのような展開になったら有利かを考えておくこと。

台上が得意なパートナーならストップレシーブを多めに取り入れる、逆にラリー戦が得意ならフリック主体でプレーを組み立てる。

パートナーの得意不得意を意識したプレーをここを掛けましょう。

ダブルスのレシーブの練習方法

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【ダブルスのレシーブ練習方法1】
実際にサーブを出してもらう

一番手っ取り早いのはもちろんこれ。

とにかくたくさんサーブを出してもらい、色々なレシーブを練習をしましょう。

サーブを出してもらうときは、下回転とナックルサーブを中心に、時々ロングサーブや横回転サーブなども混ぜてもらいましょう。

下回転とナックルサーブ中心の理由としては、トップ選手はダブルスのサーブでほとんど下回転とナックルしか使わないから。

複雑なサーブに対するレシーブ練習よりも、単純なサーブに対するレシーブ練習をたくさんこなしましょう。

【ダブルスのレシーブ練習方法2】
多球練習でフォア前にストップを出してもらう

いきなりサーブに対してレシーブがうまくできないときは、フォア前にストップを出してもらいそれをレシーブする練習をしましょう。

サーブよりもストップに対しての方が難易度が低く、タイミングが取りやすいです。

ストップに対してレシーブする際、しっかりと体を台の中に入れることを意識しましょう。

手先だけのレシーブはミスにつながります。

【ダブルスのレシーブ練習方法3】
マシンでフォアクロスにボールを送る

どうしても1人でしか練習できないときはこれ。

マシンの角度と回転を調節してフォアクロスにサーブのようなボールを送って練習しましょう。

人が出すサーブとは違い生きたボールではないですが、それでもレシーブの練習にはなります。

人に出してもらうのと違い、ひたすら同じ球種のレシーブ練習ができるのはメリットといえるでしょう。

トップ選手のダブルスのレシーブを徹底解説

1.水谷隼選手

  • ストップから入るレシーブが多い
  • ラケットを台の中に入れ、打球寸前にラケット角度を変えてボールを送るコースを変える
  • 左利きなので、体をサイドをきった位置まで入れる

横浜で行われた世界選手権で男子ダブルスメダルを獲得した水谷選手です。

水谷選手はストップから入るレシーブがほとんどです。

相手に3球目で強打されることを避け、その後の展開で優位に持っていくためでしょう。

2.森薗政崇選手

  • チキータから入るレシーブが多い
  • 体を小さくし、目線をボールに合わせる
  • 手首を内側に返して、思い切り振り抜く

日本のダブルスの名手 森薗選手です。

森薗選手といえば、チキータから入るレシーブが非常に多いです。

その威力も凄いですが、パートナーはチキータ後台から少しだけ距離を取りラリー戦の準備をしています。

大島選手の得意なフォアハンドを生かすための展開作りともいえるでしょう。

3.伊藤美誠選手

  • 表ソフトで回り込んでレシーブすることが多い
  • ボールのバウンド直後を捉えて回転を残して返球する
  • ロングサーブが来た場合はフォアで対応する

日本のエース 伊藤選手です。

伊藤選手はバックで回り込んで表ソフトでレシーブすることが多いです。

表ソフトでレシーブすると、サーブがわからなくても返球しやすかったり回転が残って3球目を打ちづらいなどの効果があります。

回り込む分戻るのは難しいですが、表ソフトを使っている選手はぜひトライしたいレシーブの1つです。

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