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【卓球】台上ドライブを安定させる5つのコツを徹底解説

池田亘通
池田亘通
こんにちは!全日本選手権に4度出場し、全日本ラージで2度優勝している池田亘通(いけだわたる)と申します!
現在は全国各地で講習会などのコーチ活動を行なっています。

この記事では台上ドライブについてわかりやすく徹底解説しますね!

近年発達してきた技術の1つに「台上ドライブ」があります。

一昔前の卓球では打球点を落としてドライブすることが一般的でしたが、現在では台上のボールでさえドライブで積極的に攻めるプレーが多いです。

今回はそんな台上ドライブについて徹底解説していきます。

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卓球の台上ドライブとは?

台上ドライブとは読んで字のごとく「台の上で打つドライブ」のことです。

通常、ドライブは台から出てきたボールに対して行いますが、現代卓球では素早い攻撃のために出るか出ないかの厳しいボールも台の上でドライブして先手を取っていきます。

台上ドライブが発展してきた要因としてはラバーの進化が挙げられます。

台上ドライブは摩擦力の強い引っかかりのあるラバーでしか行えません。

以前のラバーは引っかかりがそこまで強くなく、面をねかせてドライブすることは難しかったです。

しかし現代の回転系のラバーは非常に引っかかりがよく、台上でのドライブを可能にしています。

台上ドライブはチキータとともに、用具の進歩のおかげで発展してきた技術と言えるでしょう。

ちなみにチキータと台上バックドライブは明確な違いがないものの、チキータは「回転重視」であり台上バックドライブは「スピード重視」

放たれたボールの威力で呼び方が変わる場合が多いです。

【STEP別】フォアの台上ドライブの打ち方・やり方を徹底解説【卓球】

1.右足をボールの地点まで運ぶ

まずは右足をボールのバウンド地点まで運びましょう。

これが一番大切です。

台上ドライブができない選手は足を入れず上半身だけで打ちにいこうとしてミスしてしまいます。

ボールの安定感は下半身と直結してきます。

2.ラケットが高い位置でバックスイングをとる

台上ドライブは台の上のボールを打ちます。

そのため、ラケットを下に引いてしまっては台が邪魔になりスイングすることができません。

ラケットが高い位置でバックスイングを取ることを心がけましょう。

その際、あまりバックスイングを大きく取りすぎてしまってもミスが増える原因になります。

気をつけましょう。

3.肩が台に入るようなイメージでスイングする

台上のボールをドライブするには、腕の力だけで強く打つのは難しいです。

イメージとしては上半身を回転させ、右肩が前にグッと入り込むように打球します。

腕の力に加えて肩を回す力を使うことで、多少浅いボールでもしっかりと強打することができます。

4.ボールが浅ければ右足を同時に踏み込む

右肩を前にグッと入れながら打球する他に、それでもボールが浅いと判断した場合は右足を同時に踏み込みます。

右足と右腕が同時に出るので慣れないうちは打球することが難しいですが、足が前に出るようになればより浅いボールも狙いに行くことができます。

少し発展的なレベルですが、マスターしたら強力な武器になります。

【STEP別】バックの台上ドライブの打ち方・やり方を徹底解説【卓球】

1.右足をボールの地点まで運ぶ

ここはフォアの台上ドライブと同じです。ボールの地点に右足をセットしましょう。

下半身がついてきていない状態で打球することはミスのリスクが非常に高くなります。

意外とここでつまづいている選手が多いので気をつけましょう。

2.バックスイングを身体の左前にとる

チキータの場合はバックスイングを脇の下に来るようにとりますが、台上バックドライブの場合は身体の左前にバックスイングを取ります。

その理由は回転に負けないよう威力を出すためです。またその際、腰も左に回して力を溜めましょう。

腕の力だけで打球しても良いボールを打つことは難しいです。腕の力と腰の力、2つの力をボールに伝えるように意識しましょう。

3.ボールの真後ろを振り抜く

捉える位置はボールの真後ろです。

多少打球するボールに回転がかかっていても、腕の力と腰の力で強引にもっていくイメージです。

逆にナックル系の浅いボールに対してはボールの真後ろを捉えてしまうとオーバーミスする可能性が非常に高いため、ボールのやや上を捉えても良いでしょう。

どちらにせよ、打球する際にインパクトを強くするほか回転をかける(ボールを持つ)意識で打球することを心がけてください。

回転のかかっていないボールは安定しません。

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台上ドライブを安定させるコツ5選

1.回転をしっかりとかける

上記でも述べていますが、回転をしっかりとかけないと安定したボールを打つことは難しいです。

最初のうちは威力よりも回転量を重視した方が良いです。

いくら強いボールが打ててもミスが多ければ試合で使うことは難しいので、回転を重視した上で少しずつ威力を上げられるように練習していきましょう。

2.バックスイングを大きく取りすぎない

バックスイングはボールの威力を上げるために必要ですが、大きく取りすぎると当たり損ねが増える原因になります。

なので、バックスイングは取りすぎないように気をつけてください。

特に、試合のような緊張した場面だと普段よりも大きくバックスイングを取りがちです。

練習中から小さくバックスイングを取ることを意識しておきましょう。

3.狙うコースの方向に体を向ける

体は狙うコースの方に向けましょう。

当たり前のようでいて意識できていない選手は多いです。

最初から逆モーションで打つ練習をしていても上達するのは難しいです。

打つボールが安定するようになってきて初めて、体が向いているコースを逆に打つなどの発展的な技術に取り組みましょう。

4.上半身は沈めることを意識する

上半身が高い状態では台上のボールを安定して打つことは難しいです。

理想はボールと同じ目線まで上半身を沈めること。

本当に同じ目線まで沈むことは難しいですが、そのような意識を持って取り組むことが大切です。

5.腕と一緒に手首がついてくるイメージで打球する

台上ドライブは腕の力だけで打球しても回転がかからずオーバーミスする原因になってしまいます。

打球する際に腕を振るほか、一緒に手首がついてくるとより回転がかかり安定したボールが打てるようになります。

逆に手首だけで打とうとすると手首の故障のスピードが出ない原因になるので気をつけましょう。

トップ選手の台上ドライブのやり方を徹底解説

【トップ選手の台上ドライブ1】
森薗政崇選手

  • ボールの打球地点まで素早く移動
  • 目線をかなり沈める
  • 身体が向いている方向に思い切り振り抜く

解説ではチキータと言っていますが、あの威力はまさしく台上バックドライブです。

森薗選手の特徴は他の選手に比べて非常に深く上半身を沈めます。
異常なまでの体勢の低さが、台上バックドライブに安定感を生み出していると言えるでしょう。

【トップ選手の台上ドライブ2】
樊振東選手

  • 身体はバックを向けているが、逆モーションでフォアへ
  • スイング自体はコンパクト
  • 手首の力でボールを運んでいる

樊振東選手のスイングは思いの外小さい。
ですが、おそらく手首の力がかなり強いため手首の力で十分にボールを持っていくことができるのでしょう。

手首の力に自信のある選手はコンパクトなスイングを目指してみても良いかもしれません。

【トップ選手の台上ドライブ3】
張本智和選手

  • 右肩が台の中に入ってくる
  • スイングと同時に右足も台の中へ
  • バックスイングは台の下ではなく後ろ

張本選手の特徴は台上フォアドライブを打つ際に右足を同時に踏み込むこと。これにより多少浅いボールも強引に持っていくことができます。

ぜひ見習いたいポイントです。

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